2017年12月29日金曜日

またも節目の年末


おかげさまで今年も無事に、誕生日の節目を迎えることができました。
この年末の慌ただしい時にこの世に生を受けた私は、3750gの母いわく巨大児、しかも
生誕時に黄疸が出ていたそうで、出産費用が安くなってよかったと母は言います。
病院では、黄色くて巨大な私を看護婦さんたちがこぞって見に来たそうですが、
とりあえず今期は、人間に生まれてよかったかなと思います。

誕生日ですが、欲しいものは特にありません。
あ、猫です、ネコ。
どこかに落ちていないかと、いつも歩きながら路上にて目をこらします。

姪(小学5年生)に相談したら「ごはんあげたら植え込みから出てくるんじゃない?
拾ったらすぐに病院連れてかなきゃダメだよ」とナイスなアドバイスをくれました。
もし拾ったら、さわさわ、さわさわと毎日触れたいです。


そんな私ですが、これからもよろしくお願いいたします。

画像は今日見たアジアゾウとアルマジロとコビトカバのお尻。







2017年12月8日金曜日

小さくて、浅い


つくづく、小さくて浅いと感じる。


自分のことである。
少しだけ時間ができた12月。いつもなら、出雲やら沖縄やらどこかしらへ旅に出ているのに、今年は移動が多かったせいか、東京で過ごすことにほっとしている。
なんとなく出来た時間で、来年のプロジェクトに向けて、勉強をしている。

来年、いくつか新しく挑戦することに向けて、対話やフィールドワーク、資料や本などを用いて勉強すればするほど、自分の浅さと小ささを知る。

まだ、知らないことが多すぎる。
知りたいことも多すぎる。
知らなくてはならないことも多すぎる。

この先になだらかに、しかし高く長く続いていく山を越えるために、もっと勉強しなくてはならない。

あとはメンテナンス。
身体がいくつあっても足りないように、体力や時間、特に頭が働くために何をすればいいのだろうか。昨日はメンテナンスのために病院へいってきた。
運動が足りない。
なぜなら私は、引きこもりが大好きだからだ。
子どもの頃からインドア。外で遊ぶよりも、おうちで遊ぶことが大好きだった。
自分のうちや友人の家。

とりとめもなく。とりあえず、お風呂に入るか。








2017年11月19日日曜日

2017年の高橋家の公開

んにちは。

ドイツ以来(しかもベルヒテスガーデンに行く途中の記事・・・滞在初期だ)更新していませんでした。最新の活動情報はFBの方に掲載しておりました。すみません。

9月終わりに日本に戻り、その後尾道に入って、例年の高橋家の公開に合わせて準備をしていました。毎年違った側面から、日本のある家族や日本の歴史を浮かび上がらせようと、今年は、高橋武さんの奥様の清子さんが集めていた手拭コレクションの展示と、昨年制作したラジオドラマ、なかた美術館で発表した模型などを高橋家で公開展示しています。


また、尾道の山陽日日新聞上で、12月3日までの高橋家の公開に合わせた1か月ぶっつづけ連載「高橋家にまつわる物語 ー第11回」を連載中です。これは、尾道の高橋家の2階の棚から見つかった約90枚の手拭いのデザインや、描かれた歴史の証言にびっくりしたところからはじまり、今年の高橋家のお庭での展示と、山陽日日新聞での連載となりました。毎日の新聞記事にまぎれ、どこかの片隅に「清子さんのコレクション」が載っています。


今年の招待状。高橋家で見つかった挨拶状をモデルにして制作しています。



ラジオドラマの脚本と、一昨年と昨年の玄洋先生来訪の際のたばこの吸い殻



 高橋家の1階の居間



広縁



 清子さんの手拭コレクション


 
光明寺会館での今までの連載をまとめた展示



今回の1か月連載記事






2017年8月28日月曜日

ドイツにいる


ドイツに来ている。
研修なので、リサーチ計画を立てるのに時間がかかる。細かな電車やバスのアクセスなどを調べ、必要であれば宿を確保。私は旅行代理店かという数の予約をこなす。ホロコーストの収容所は、アクセスの悪い目立たない場所に建てたんだということが、よくわかる。

眉間に皺を寄せて地図と格闘する私を励ましてくれる、窓の外の訪問者。
手を振ったら、わん。て言ってた。




2017年8月25日金曜日

ドイツより、杉沢に想いを馳せ



海外研修で9月いっぱいドイツに滞在しています。
あまりに動き回っているので、友人に「ひとり世界不思議発見だね。」と言われました。
なぜドイツ人は大きいのか。なぜ8月なのに寒いのか。なぜ都会の川沿いに羊がいるのか。私の両膝に、なぜぶつけたアザがあるのか・・・。
世界は不思議に満ちている。

さて、米原市・杉沢でおこなっているプロジェクト「芸術と考古学 - time, timer, timest - 夏休みの遺跡」の展覧会が始まります。発掘現場では縄文土器の欠片も出土し始め、それらの出土物が会場に展示されます。また、現場すぐ近くの玉泉寺では、杉沢に住む藤田さんご家族にお話をうかがったインタビュー映像が流れます。杉沢という伊吹山の麓で、縄文時代の遺跡と共に暮らして来た方々の生の言葉は、展示されている出土物に物語を与えます。
現地では会期中も立命館大学の矢野先生と学生さんたちが発掘もしておりますので、見学も出来ます。とても豊かな、気持ちのいい場所です。ドイツなのに、杉沢ロスです。
進行状況、詳細は以下のサイトで確認できます。







2017年8月23日水曜日

海の向こうから


海外研修で昨日からドイツに来ています。寒い。

来る直前までプロジェクトで滋賀にいました。
海の向こうからこちらまで、リポートを送ってくださいます。区画をどんどん掘り下げています。毎日チェックしています。手に取るようにわかります。

こちらで、ドイツの工事現場の掘り下げている区域を、遺跡があるかなといちいち覗き込む癖がつきました。

以下のサイトにリポートが入ります。
面白いですよ。

「 芸術と考古学 - time, timer, timest - 夏休みの遺跡 」


https://www.facebook.com/芸術と考古学timetimertimest-夏休みの遺跡--1324864767622256/?fref=ts

2017年8月2日水曜日

夏風邪日和



先週末、続けて楽しみな予定をいろいろと入れてたら、風邪をひいて咳が止まらず、
マスクで首にタオル、農作業中のような姿で過ごしている。
最近気温の変化が激しいせいか、体調が安定せず。
ぼんやりが心地よい微熱も、峠は越したようだ。

不思議とここ何日か、生死にまつわる夢を立て続けに見る。
自分が殺される夢とか、誰かの蘇りとか。
昨年亡くなった犬を抱いていた時にはちゃんと体温まで感じた。
そんな朝は、決まって夢診断をする。

高校の時に図書室で借りた、フロイトの夢判断を予備校のベンチに置き忘れ、
探しても探しても見つからなくて、弁償したのを思い出す。

私が興味を持っている文化人類学者さんと、夢に関するプロジェクトを温めている。
今のプロジェクトが落ちついたら、すぐにそちらに取りかかるつもり。








2017年7月28日金曜日

夏休みの遺跡 - An archaeological site in a summer vacation

20代から各地の遺跡を巡ったり、発掘を体験したり、贅沢過ぎる経験をさせていただいて
きましたが、この度「縄文」の遺跡に身を置くことに。
伊吹山に見守られながら、考古学者の方たちと、ごそごそ未知の冒険を始めております。
今はまだみえない、地中に眠るモノたちや生の痕跡に、ドキドキしながら。

Our ongoing project,
      Art and Archeology  - time, timer, timest
             An archaeological site in a summer vacation - “

25/Aug/2017 31/Aug/2017 , 9:00–17:00  Sugisawa ruins, Maibara, Shiga

 We are going to have an exhibition in excavation area of Jomon archeological site.
 it's so exciting !

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
芸術と考古学「time,timer,timest - 夏休みの遺跡 -
会期:2017825日(金)〜31日(木)9:00–17:00 滋賀・米原、杉沢遺跡
矢野健一(考古学者)、横谷奈歩(現代美術家)
コーディネイション 松尾 / ヴォイスギャラリー
デザイン UMMM

◎ 内覧会 日時:2017813()1517時 
◎
会場 滋賀県米原市杉沢 杉沢区集会所2
内容 矢野健一(考古学者)と横谷奈歩(現代美術作家)による企画と展示に関するご説明、発掘中の遺跡のご案内


<会期中のスケジュールについて>
伊吹山の麓にある杉沢の発掘現場、展覧会場となる集会所、過去の出土物とエピソード映像の展示場所となる玉泉寺、それぞれがとても魅力的なサイトです。
私は8月20日から海外研修があり、残念ながら本展会期中は現地にいられないのですが、8月2週目から13日までは設置のため現地におります。13日は内覧会になっており、13日から本展会期となる25 - 31日まで、出土物は増え続けます。

ぜひとも両日お越しになって、杉沢の空気とともに、地中から出て来る遺物たちと、
展覧会場の変化を見届けてくださいませ。




2017年7月7日金曜日

制作中の七夕


今日は頼んでいた新しいカメラが届いた。
カメラいじったり、ドローイングしたり。

そして、来週末の滋賀の遺跡の撮影に向けて、目下制作中。
手も服も、顔も、絵の具でべたべた。

昨年のいま頃は、いーいスタジオを間借りしてたから、いい仕事が出来たなー。
恵まれた状況にいたんだな。
今年は既にキャパオーバー。
2×4mのスケール感が、屋内ではなかなか読みづらい。

でも、ま、やるか。
今年もいい仕事します、ええ。


あ、今日は七夕だ。晴れてよかったね、おふたりさん。











2017年6月26日月曜日

国際展報告@光明寺會館学校、尾道

こんにちは。すっかり梅雨ですねぇ。。
この季節はらっきょうを漬けたり、梅仕事があったり、毎年忙しくしてます。

さて、6月30日(金)に尾道の光明寺会館にて、国際展報告を19時からおこないます。
美術評論家の小倉正史さんのドクメンタ・カッセルとベネチアビエンナーレ報告で、
私はアテネ報告をいたします。まじめに前座を努めさせていただきます。

詳細は添付チラシにて。
尾道滞在、重要な聞き込みがある週なのですが、久しぶりだし楽しみだなー。










2017年6月21日水曜日

夏のプロジェクトのプレ展示開催中

みなさま

こんばんは。今日(21日)は激しい雨でしたね。
あるきっかけがあり、やっとアテネのゆるり時間からの時差ボケから解放されそうな涼しい夜です。
京都のヴォイスギャラリーにて、この夏のプロジェクトのプレ展示のお知らせです。もういろんな方とのコラボレートで、しかも発掘現場での展示。初めてのことだらけで準備と構想段階から刺激を受けまくりです。
いつになってもチャレンジが続く状況は、私には幸せなこと。杉沢遺跡周辺も、何とも豊かで魅力的な土地。とにかく体力をしっかりつけて、試みようと思います。

(↓リンク先に展覧会情報)
http://www.voicegallery.org/exhibition_event.php


(以下、ヴォイスギャラリーのページより転載します。)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「芸術と考古学~time,timer,timest 夏休みの遺跡~」プレ展
協力:矢野研究室、TSギャラリー、ギャラリー住吉橋
今夏、米原市教育委員会と立命館大学文学部によって、米原市杉沢地区で縄文遺跡発掘調査が行われます。
矢野健一氏(考古学者)は、2015年、建仁寺塔頭両足院を会場に、同遺跡の出土物がどのように土に埋まっていたかを実際の空間表現するという新しい試みをしました。(2012年発掘調査の出土物による。「日曜日の遺跡」展)

今回は、8月26日(土)~31日(木)の期間、いよいよ発掘の現場で行うその続編です。通常は調査や研究が終わるまで一般公開されにくい出土物が、順次、空間に展示されていきます。
また、地中の過去の時間とともに、地表の現代の時間を表す試みとして、これまでも古代ローマの遺跡や近代の戦争遺跡など長大な「時間」と時間の「質」をテーマにしてきた美術家:横谷奈歩(現代美術)が、現地のフィールドワークを経て作品参加します。
発掘と同時進行で展示していくというさらに新しい試みのため、当ギャラリーでは、みなさまの関心をこの企画や遺跡へとつなげていただけるよう、プレ展を企画しました。

展示内容;
展示室B  杉沢遺跡での展示関係者による=プラン図(横谷奈歩)、展示模型(UMMM)、土器片の実測図(立命館大学文学部人文学科 考古学・文化遺産専攻 旧石器・縄文ゼミ)、縄文土器片*杉沢遺跡の出土物ではありません
展示室A  美術と考古学の接続を示唆する作品=古代の遺物や、壮大な時間をモチーフとした作品。すべて「壺」に関する平面作品。ディミトリオス・アントニチス(アテネ在住)のドローイング、日下部一司の写真作品、松井利夫の漆による版画







2017年6月19日月曜日

時差ぼけで眠れない

 
アテネから戻って、はや3度目の夜。
猛烈に眠くて日付が変わる前にベッドに入るものの、必ず深夜1時に目が覚めます。
そのまま朝6時くらいまで、ぱっかりと目は開いています。

なので、遺跡猫の写真。
遺跡に猫はつきものです。
























2017年6月12日月曜日

地下鉄と、朝



アテネの街を、自由に動き回る。

なんとなく、ナポリに似ていて懐かしい。でも、人も文字も食べ物も、結構ちがっている。

地下鉄に乗って、ふっと思ったり

あの人は、あのとき何が言いたかったのかな、なんて


2017年5月14日日曜日

プロ想像力について


すこし昔に目にした言葉「プロ彼女」がいるように、
「プロ想像力」とか「プロ想像者」がいてもいいのではないか。

プロ想像者による想像力は、圧倒的なリアリティが付随し
それを何らかの手法によって描写できる(語れる)ことによって、
あらゆる筋の専門家とやり合うこともできるのではないか。


と思ったところで目が覚めた夜中の二時。

ちゃんと眠りたい。