2019年10月30日水曜日

高橋家公開 2019



たとえば虫が喰い、脆くなった床板
たとえば背面の板がばらばらになって、壊れる寸前のかつては美しかった棚
たとえば台所の床下に放って置かれた、数々の一升瓶
たとえば湿気によって、崩れた台所や階段の踊り場
彼方此方に残る小さな傷や朽ちゆく場所は
家族が此処に住んでいた時間の線上に残っています
それら消えてしまう記憶やかたち、音などが
再び長い時間をかけて  集まりゆく場所となりますように

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高橋家公開
公開日  2019年11月3日[日/祝]、4日[月/祝]、9日[土]、
     10日[日]、16日[土]、17日[日]、23日[土]、24日[日]
     ※土日祝日のみ公開
時 間  11:00~18:00
場 所  722-0046 広島県尾道市長江2丁目9-19
     ※尾道南高校より徒歩2分
観覧料  無料
関連企画 □ 横谷奈歩 アーティストトーク
     日 時 11月3日[日] 16:00〜
     場 所 高橋家
     料 金 800円(ドキュメント付)
     □ もうひとりと歩く エリアツアー
     日 時 11月10日[日] 14:00〜 2時間程度
     集 合 光明寺會舘
     ※光明寺界隈〜斜面地・坂道ルート〜高橋家
     料 金 500円
主 催  AIR Onomichi実行委員会
     ひろしまトリエンナーレ実行委員会
協 力(敬称略)高橋玄洋、等江 梅林信二 杉井隼人 
     新田悟朗 山本晶大 尾道新聞 尾道市立大学
     NPO法人尾道空き家再生プロジェクト 
助 成  文化庁 損保ジャパン日本興亜 
     beyond 2020 x





2019年10月25日金曜日

制作の日々



先日の投稿とは打って変わって、制作の毎日が続いている。
〆切もありながら、自身の勉強のためでもある。

尾道の高橋家の公開が11/3からに迫り、その制作と、本の表紙プロジェクトも。
それともう一つ、ヌードデッサンの授業を受け持つことになったので、自分に気合いを
入れるために。

浪人が長かったので、油画に入るまでかなりの数の絵を描いた。
その中でも人物課題は楽しみで、裸婦は特別なものだった。
芸大に受かった年の入試もヌード課題だった。横構図で背中を描いたのを覚えている。
暗めの画面で映像的に捉えた絵を描いた。

昨夜は初心を思い出し、いそいそと横浜の世界堂で大きなクロッキー帳を手に入れ、
(こんなに高かったっけ!?と思いながら → 好きなことをさせてくれて両親よありがとう)アトリエに向かった。

モデルは私の憧れのパフォーマーさんだ。豪華すぎる。
大きく手を動かしていると、あっというまに時間が過ぎていく。
身体だけでなく脳や細胞の隅々まで使っているような。
終わった後は心地よい、お風呂上がりのような感覚で、電車では眠気が襲ってきた。

描いた絵に関しては、いろいろと固定観念に縛られていることに気づいたり、反省点も
あった。でもとにかく楽しかった。
個性的なアトリエの雰囲気もとても良かった。
また、描きに行こう。




2019年10月8日火曜日

さて。



今日は久しぶりに1日制作。

ここのところ別件に取りかかりきりで、美術家を名乗るにはとても恥ずかしいペースだったから(とはいえプロジェクトや作品に関係する大事なことではあるのだけれど)、
久しぶりにじっくり手を動かして、撮影まで進めて、いろいろと取り戻した感じ。
この感覚があればきっと、今後何があっても軸はぶれないのだろう。

今日作っていた作品も、来年にはお披露目出来る予定。
どんな感じに仕上がるのかは、私がいちばんに楽しみにしているのだ。