2016年12月30日金曜日

誕生日と新年へ



今年ももう終わろうとしていますが、年末にバースデイを迎える私は、
いつも新年よりも誕生日の方に、節目感が強くあります。

年々ステキな出会いや経験が増えていくように感じるなかで、
今年もほんとにたくさんのいい出会いに恵まれました。

やりたいことをやりたいと言える状況は、私にとって、とてもしあわせなことです。
へこむことも迷うこともいっぱいあるけれど、すべてはプロセスで、道の途中です。

これからも、自分がやりたいことに対して、遠慮せず、手加減もせず、
この世界をすみずみまでよく見て、考えて、美味しいモノをきちんと食べて、
時にはしっかり闘って、観たいものを観て、聴いて、お腹の中からたくさん笑って、
うんと一瞬一瞬を楽しもうと思います。


だから、すべての出会いや、時間、出来事に、心からのどうもありがとうを。
そしてこれからも、どうぞよろしくお願いいたします。





2016年12月19日月曜日

くるみ

東京に戻った途端に大風邪をひき、やっとハスキーボイスが治りつつある。

年末のこの時期になると無性にくるみ割り人形が観たくなる。
が、私が今いる東京ではやっていない。(というか、観たいバレエ団ではない)

こういう時に、ロンドンに飛んで、飽きるほどバレエを観たい、コンサートに行きたい、ドイツのクリスマスマルクトを歩きたい。

しかし今の私には現実的ではないので、ネットで吉田都さんの金平糖の精を観て、うっとりするだけでがまん。美しい。なんて軽やかな安定感。

ああ、こんなふうにいい仕事がしたい。

今年はアウトプットばかりの年だったから、少しだけ余裕が出て来たこの年末に、誰にも遠慮なくインプットに専念します。


今週は離島だ。



2016年12月8日木曜日

ラジオデビューの夜


こんばんは。

先ほど尾道のラジオ局、FMおのみちに、今週土曜日に流れるラジオドラマ作品の予告インタビューに行ってまいりました。作品のきっかけとか想いを伝えてまいりました。

2013年からプロジェクトに携わって、一つのアウトプットの形として、
玄洋先生の脚本で「高橋家にまつわる物語」のドラマをつくりたいと思った時、
本気で実現すると思った人は少なかったと思う。
そして、実際のラジオで放送されるなんて想像もできなかった。

ひとつの想いが欠片となって、いくつもの想いが連携して、高橋家を通じてたくさんの人生とか時間が詰まったドラマが出来て、それが人々の耳に公共の電波に乗って届くなんて・・・。

本編は10日土曜日の19:10から約30分間の放送です。
FMおのみちwebにて、全国で聴けます!

http://www.fmo.co.jp















2016年12月5日月曜日

高橋家公開2016と、ラジオと、なかた美術館



急に お寒くなりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
滞在中の尾道の本の家も冷えるのですが、灯油のストーブがあるのであたたかいです。
自分で灯油も入れられるようになりました。
そのうち餅や芋を焼きたいと、つい欲が出てしまいます
さて、今週末の高橋家の公開と、ラジオ放送と、なかた美術館の展覧会についてのご紹介です。

(以下は AIR_Onomichiの案内状より)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アーティスト・横谷奈歩は 2013 年より「高橋家にまつわる物語」 で高橋家におけるリサーチをメインに創作活動を展開してきま した。家の持つ記憶を読み解きながら、現在にも脈々と引き継 がれている家族の物語を新たな視点で紡ぎだしていきます。創作活動はこれからも展開していきますが、これまでのリサーチの成果と高橋家の空間に触れていただく機会となります。

*高橋家とは、尾道・長江エリアにある高橋家の邸宅。昭和 25 年頃より高橋武氏とご家族が約40 年間居住した。武氏次男にあたる玄洋氏は、 20 歳頃まで高橋家に居住した。
AIR Onomichi 2007 年より隔年で開催しているアーティスト・イン・ レジデンス。国内外より美術家を招聘し、尾道の斜面地にある空き家・ 廃墟などを舞台に活動を展開している。

【観覧料】 無料
【日 時】 129[] 10[] 11[] 11:0016:00
【主催】AIR_Onomichi実行委員会、横谷奈歩


*関連展示*
「小林和作に出会う」 なかた美術館

【会期】2016108~2017219日、月曜休館
    12/28~1/4 冬季休館、時間 9:00~17:30
【料金】一般:800 円団体(20 名以上)・前売り・障害者割引:500 学生:300 (尾道市内の学校に通う学生、及び小学生以下無料)


*ラジオ放送@エフエム尾道*

【予告編 128 () 18:10~ 約7分
 横谷奈歩が作品のきっかけや想い、あらすじ、尾道になぜ関わりを持つようになったのかについて語ります。

【本編】1210 () 19:10~ 30分間
 なかた美術館 企画展 出品作品のラジオドラマ「高橋家にまつわる物語」がオンエアされます。

なお、FMおのみちwebにて、全国で聴けます。
詳しくはなかた美術館ブログより  http://www.nakata-museum.jp/blog/












2016年11月24日木曜日

雪が降ってる





雪が降ってる


ただの気象現象なのに、

すこしだけ心が躍ったり、しんみりしたり、昔の事を思い出したり



ただの気象現象なのにね






2016年11月19日土曜日

戻ってきた。



今日、たっぷりしたいい話を聴き、やっと取り戻して来た。


こども時代が大人になった自分を支え続けるのだ


きっと、これからも。


ここのところこわばっていた私の気持ちがやっと楽になって、


背中をおされた気分になりました。







2016年11月12日土曜日

勘が働かない




これだけ、自分の選択する道が見えない経験は、久しぶりだ

どうしたものか、まったくいつもの勘が働かない。









2016年10月27日木曜日

「街歩き」高橋家を訪ねる

なかた美術館の展覧会「小林和作に出会う」の企画で、「街歩き」高橋家を訪ねるツアーをします。11月6日の日曜日の10時から12時の気持ちのいい時間、和作さんと玄洋先生がたびたび出会った長江通りや二つのおうちのあたりを散歩します。

私は昨夜から尾道入り、前回の滞在ではなかた美術館の展示準備がメインだったので、今回は高橋家のお掃除とインスタレーションです。学生さんたちと庭の草刈りもします。
今年の和作忌では、今までよりももっと和作先生を身近に感じながら手を合わせることができそうです。




2016年10月9日日曜日

「高橋家にまつわる物語」展覧会のお知らせ

なかた美術館での展覧会が始まりました。

画家・小林和作と親交の深かった高橋玄洋さんは、私が今手がけている尾道のプロジェクト「高橋家にまつわる物語」のご家族として、高橋家に住んでいました。
小林和作さんからスタートして、玄洋先生、そして私と伝言ゲームのようにたどりついたのかな。

玄洋先生に脚本を依頼し、尾道のあちこちで収録しましたラジオドラマ、高橋邸と和作邸の模型、実際に発行されている山陽日日新聞に先日掲載された新聞記事、高橋家からお借りした絵画等々からなるインスタレーションです。
以下、なかた美術館のhpより。



http://www.nakata-museum.jp/exhibition/


特別展
小林和作に出会う
10月8日(土)~2017年2月19日(日)
尾道に暮らした画家・小林和作を紹介する展覧会です。
生前の和作は、全国をスケッチして多くの風景画を残すとともに、日本の近代美術を代表する作家から市井の人々まで、実に幅広い交友関係を築きました。没後40年を経た現在でも、ゆかりの人々によってその人柄が語られ、尾道に残された文化は新たなアートプロジェクトとして、未来へと受け継がれようとしています。
本展は、和作の作品や人物像等を多角的に紹介し、初めて観る方はもちろん、すでによく観ているという方も、新しい発見へ誘うことを目指しました。
ぜひこの機会にご高覧ください。
《出品作家》小林 和作/梅原 龍三郎/林 武/中川一政/須田 国太郎/高橋 玄洋/村上 選/横谷 奈歩
主催
なかた美術館
協力
和作忌協賛会
AIR Onomichi実行委員会
後援
尾道市/尾道市教育委員会/尾道市文化協会
尾道ケーブルテレビ株式会社/尾道エフエム放送
エフエムふくやま/中国新聞備後本社
株式会社山陽日日新聞社/株式会社啓文社
なかたラボ
■学芸員によるギャラリートーク
10/8 (土) ・11/13(日)・12/3(土)・1/8(日)・2/19(日)
それぞれ14:00 ~15:00 
参加費:展覧会チケットのみ
当館学芸員が展覧会や作品についてお話します。
■スペシャルトーク 高橋玄洋 『小林和作に出会う』
11/3(木・祝) 16:00~17:30
展示作品を鑑賞しながら、脚本家 高橋玄洋氏に、
小林和作や周囲の人々、風景との出会いについてお話いただきます。
・予約不要
・参加費:展覧会チケットのみ
■ワークショップ『秋のスケッチ』
11/12(土) 13:30~15:00
定員:10名
参加費:1,000円
対象:高校生以上
持ち物:鉛筆、色鉛筆
美術館の裏庭や、展示作品を見ながら、
美術館から見える秋の風景をスケッチします
■クリスマスワークショップ 『ヒンメリをつくろう』
12/10(土)  13:30~15:30
講師:上杉祐加
定員:15名
参加費:大人 1,500円 、小学生以下の子ども300円
対象:4才以上の子どもから大人まで
持ち物:ぬらしても良い手ぬぐい、タオルなど
麦わらを使った幾何学的な模様のモビール、
北欧でクリスマスの飾りとしても親しまれる“ヒンメリ”をつくります
■街歩き『高橋家を訪ねる』
講師:横谷奈歩
協力:AIR Onomichi実行委員会
定員:15名
参加費:1,500円
対象:高校生以上
尾道の長江町を、作家・横谷奈歩と歩きます。
日時は決まり次第お知らせします。

2016年10月2日日曜日

10月8日より


なかた美術館において「高橋家にまつわる物語」

超敏腕スタッフによる巨大模型、鋭意制作中。
乞うご期待。











2016年9月25日日曜日

ラジオドラマ制作

10月8日から尾道のなかた美術館での展示に出す、ラジオドラマを尾道に滞在しながら制作している。尾道のいろんなところで音を採取したり、キャスティングして録音、編集をし、オリジナルの物語に仕立てる。

ぎりぎりの制作時間の中で(私のスケジュール調整が甘いんだけど)、周りのみんなも私もすごいパフォーマンスを見せてがんばってます。

人間の能力が人間の器を飛び越える時って、どんな感じだっけ、と思いながら。

秋だな。




2016年9月22日木曜日

トークに参加します。

10月16日(日)、愛知、岡崎でトークに参加します。山田健二さんの企画です。

今まで思うままに進めて来てて、奇跡的にそれが許される環境にいること。
その辺を振り返って論理的に(←ここが苦手。)話さなくてはなりません。。
いかにも私だけ、あっぷあっぷしそうだなあ、と。



(FBページより、以下転載。)

アーティストトーク『修史家(ヒストリオグラファー)としてのアーティスト』

アートと歴史・社会の関連性とは?修史家の方たちにゲストとしてお集まりいただき、シンポジウムを開催します。

[シンポジウムの内容]

 近年都市部又は地方都市の広域なフィールドに展開するビエンナーレ /トリエンナーレと称される国際展が増加の傾向にある中で、それぞれの 地域社会が抱える社会的問題や歴史への問題意識から、その周辺の社会やコミュニティーと深く関わりながら作品を制作するアーティストも増え各地で活動の範囲を広げています。

 今回は特に「時間」と深く関わりながらも、その解釈を巡って様々な創造性や対立を生み出す「歴史」 という概念や個々の事象に対しての画一的解釈に対するイノベーションを行う 4 人のアーティスト、藤井 光、 山田 健二、山本 浩貴、横谷 奈歩の様々な地域での活動事例をご紹介します。

「ヒストリオグラファー」とは日本語で「修史家」、「史料編集者」あるいは「史官」などと訳され様々な資料を参照しながら、歴史を解釈する 職業です。彼らはそのような職能とアーティスト(美術家)としての柔軟で領域横断的な社会的立ち位置を同時に駆使しながら時間や歴史に 触れ合う私たちの概念にラディカルなビジョンを提示します。

 4 名の事例報告の後、今後日本の「社会に関わる芸術」と史実の解釈に対する ユニークなアプローチによるプロジェクトの可能性や将来性について議論を行ないます。



[開催日時] 2016年10月16日(日)午後2時~4時 
入場無料 / 予約不要・先着 50 名

[ 会 場 ] masayoshi suzuki gallery
〒444-0044 愛知県岡崎市康生通南 3 丁目 20 番地[STAGE ビルII 1F]
TEL/0564-28-1317 
E-mail/ msg@kcf.biglobe.ne.jp
HP/www.masayoshisuzukigallery.com



(FB案内ページ)

https://www.facebook.com/events/505947546275328/




2016年9月16日金曜日

アートスケープ掲載記事


おはようございます。
先日の京都の個展が終了して、一週間が経とうとしていますが、
大日本印刷のウェブマガジン、artscapeの記事に取り上げていただきました。
レビュアーは高嶋慈さんです。

高嶋さんとは今回初めて、会場で偶然お会いしましたが、時間をかけて丁寧に、かつ繊細な視線で作品と向き合い、「読む」努力をしてくださっているのを感じました。
このような批評家さんがいることに、作り手として非常にうれしく思うのです。


リンクは以下です。お時間のある時にでも、ぜひ。

http://artscape.jp/report/review/10127064_1735.html


2016年9月15日木曜日

あかん



つかの間の東京。

個展やら制作やらで、夏の間に放置してたいろいろに今さら唖然として我に返り、
あわてて片付ける。あかんあかん。

グールドの激しいモーツァルトを聴きながら、戦闘態勢。

次の日曜には尾道で、そこからは再び集中的に作業に入ります。
それまでに、いろんなモノやことを、すっきりと断捨離。





2016年9月3日土曜日

鴨川スタバの朝



京都の個展が始まってからはや1週間が過ぎ、共催の世界考古学会議も昨日で終了し、個展の会期も残り半分。
今回は搬入の日も含めて10泊、京都のホテルに滞在させてもらって、周辺の銭湯にも数ヶ所行きました。

明日の朝に一度、東京に帰ります。
だから今日が連泊のラストデイ、朝から鴨川スタバに来て、これを書いています。


京都という場所は特別な場所で、東京ではいつも平均 3 ~ 4000歩くらいしか歩かないのに、携帯の万歩計を見ると京都に来てからは、16000歩!
電気の刺激をビリビリッて受けたかのように、朝から晩まで動き回ります。
意識的に何処かに行こうと決めなくても、自然と動き回ってしまう自分がいます。

今回は、個展の制作はもちろんのこと、お茶会や考古学学会のピースとして動けた経験は非常に大きく、消化するにはまだまだ時間がかかりそうです。



鴨川で、人が走ってる。
自転車も、犬も。



人生の岐路に立たされている感ありますが、鴨川の流れのようにさらさらと、
どこまでも流されていきたいものです。









個展がはじまりました(9月1日)

京都の個展がはじまっています。

今回は、大久野島や五島列島のキリシタン洞窟、津和野の乙女峠でリサーチした写真がメインのインスタレーションなのですが、写真に映る風景には、ある仕掛けがしてあります。
考古学会議との共催ということもあり、お会いする方々からのいろんなお話をうかがえるのがとても楽しく、昨日はお茶会の超縄文もあり、大変刺激的な京都の日々に、気付けば9月。













2016年8月18日木曜日

展覧会のお知らせ

展覧会のお知らせです。


今回の個展は「剥離と忘却と」というタイトルで、今月末から京都のVoice Galleryさんで発表します。
Voice Galleryのディレクター、松尾さんとは、大阪のホテルT’POINTでの客室制作など、私にとっていつも重要な節目となる機会にお仕事させていただいていました。今回も世界考古学学会との共催となる展覧会、自分が取り組んで来たテーマをベースに何が提示できるのか、大きな課題でした。
今回は、すべて新作の写真作品を中心に展示します。お茶会ではパフォーマー、考古学者さんと一緒に出演します。

私は初日から9月3日までと、最終日に京都におります。(8月31日のお茶会の際はお茶会の会場にいます。)期間中は主に展示会場にいる予定ですが、他の会場にいたり、周辺をふらふらしている場合もありますので、何かございましたらご連絡ください。

ぜひぜひこの機会に猛暑の京都へ!足をお運びくださいませ。



(展覧会)
2016年8月27日(土)~910日(土)1119時/ 94日(日)・5日(月)のみ休廊
*詳しくはこちら
http://www.voicegallery.org/exhibition_event.php


(お茶会)
「茶会型パフォーマンス:超縄文vol.2」8月31日(水)
*詳しくはこちら、予約制です。
(チラシ表)http://www.voicegallery.org/chojomonA.pdf
(チラシ裏)http://www.voicegallery.org/chojomonB.pdf
(予約フォーム)http://form1.fc2.com/form/?id=34e191682b843cac
(お問い合わせフォーム)http://form1.fc2.com/form/?id=b726842df3cd035d

2016年8月15日月曜日

なごり雪



夢の中で、なごり雪をフルコーラスで唄って目が覚めた。


八百屋の店先で。





2016年8月11日木曜日

謎のメモ

最近、寝入りばなに何かアイデアを思いつくと、枕元の携帯にメモするくせがある。
今朝起きたら携帯に、まったく記憶にない謎のメモが残っていた。


「とうきでな古代人ピクニックがきぬるとさつまつかまらないきっとモニョモニョしてつるっとして、て、
 つかもう」



昨夜1時41分。

なんですか?これ。









2016年7月31日日曜日

花火だった

花火大会の日は、いつも大変だった。

しんくんは花火の大きな音に怯え、外に向かって吠え続け、抱っこしようがなだめようが、花火が終わるまで自宅の奥のお風呂場にこもり続けた。
私が15の時に家に来て、気高い王子様、あるいはアイドルのようなしんくんが、歳をとってぼけたり、弱って来てからは、より愛しくてたまらなかった。


チイはその後、事情があってうちに来た。
先住者のしんのことが大好きで、迷惑そうにするしんくんを追いかけ回し、散歩に出ればハトを追いかけ回し、道ばたのものを何でも食べようとする、近所でも評判のおてんば娘だった。しんくんは後から来たこの娘を追うことはしなかったが、散歩に出るといつも心配そうな目でちゃんとついて来ているか、振り返って確認してた。

チイは私と気が合って、私が自室で仕事していると必ず呼びに来るし、早朝に部屋に来ては一緒のベッドで眠った。しんくんが19年目で亡くなったとき、チイがいてくれたから、ペットロスにならなかった。

チイは花火のことなんてへっちゃらで、大きな音がしようが平気でごはん食べたり、いつものようにうろうろしてた。
チイも15年生きて、5月に亡くなった。
病気一つせず、急に弱ってからはぽっくりと。

私のその場所は、いまだにぽっかりと穴があいたままだ。





2016年7月3日日曜日

旅から戻って


少しだけ、長い旅から昨夜東京に帰りました。

6月頭に、名古屋のひつだ先生を訪ねてから、尾道で小倉さんのトークを聴き、そのまま山口の秋吉台のレジデンスに入って滞在制作。秋吉台国際芸術村では、素晴らしいスタッフさんたちに支えられ、毎日5時起きの修道女のような規則正しい生活のなか、集中して制作することができました。
その間にも、元秋吉台科学博物館長の動物学者さんによる、マニアックな秋吉台や秋芳洞見学や、プロ写真家さんによる蛍鑑賞、隠れキリシタンのいた乙女峠などに連れ出していただき、かつて一緒に仕事した、今は美しいママのジュンコさんが会いに来てくれたり、懐かしい芸大の先輩にも会えて、星劇団のプロジェクトの件では山口大学の先生方にもとてもお世話になりました。

滞在最終日に10代からの長い友人が迎えにきてくれて、博多で別の友人親子と合流。
博多では、よりたくましくなったブルキナ繋がりの友人と2年ぶりの再会。
深夜の船で五島に渡り、ゾクゾクするような美しい教会が在る無人島、野崎島に渡ることが出来て、前に一人で訪れた時には怖くて奥まで入れなかったキリシタン洞窟には、それまでの嵐が嘘のように奇跡的な晴天が訪れ、予約していた船が出港でき、船長にも再会できたし、他にも中世の古墓群などを再訪。

いつも旅はほとんど一人なのですが、今回は同行してくれた友人たちのおかげでリサーチ場所を俯瞰して見れたり、怖くて入れなかったところも奥の方までどんな構造だったかをじっくり確認することができました。またオプションとして(?)名前も知らない魚や、うんざりするほど大きなサザエを食べきれないほど買ってみたり、浴衣を着て花火したり、イノシシ除けの歌を唄ったり、一緒に旅する楽しさを知りました。

濃過ぎる1ヶ月、たくさんの出会いと一緒の時間を共有してくれた方たちに、とっても感謝です。


今日からまた東京で、リ・スタート。
木曜には、やり残した仕事のために山口リターンズですが。。