2018年11月21日水曜日

高橋家にまつわる物語 2018 秋


2013年から尾道でメインで関わって来たプロジェクト、「高橋家にまつわる物語」の舞台となる高橋家。30年以上空き家だったこの家が持つ空気感、美しさに魅せられ、毎年、和作忌の11月4日に合わせて公開して来ました。
しかし、豪雨や台風などの度重なる自然災害による被害で損壊した部分も多く、私が東京にいる間もAir_Onomichiメンバーを始め、尾道大の学生さんがチェックや修復をしてくれていましたが、安全を考え、今年の公開を見送りました。

正面の大きな窓に映る雲やその時々の景色は、天気だけではない尾道の風景を映し出し、家の中は戦後の家族の美しい時間が今も流れているようでした。本棚や戸棚には、物語が沢山詰まっていました。
少しずつ応急処置を施しながら、来年以降もこの高橋家の持つ時間と空気を大切に、どのように残していくか、空間と対話しながら知恵を絞っています。

高橋家にまつわる物語は、これからも続いていきます。
今までのように静かに、淡々と。





























               






2018年11月15日木曜日

星劇団再演プロジェクトの第3回目

星劇団再演プロジェクトの第3回目のお知らせです。

1回目はアーティストの外部の視点から、2回目は尾道の民俗学の専門家の立場からのお話と徐々に深部へ降り下げてきましたが、3回目は吉和出身で元尾道市人権文化センター職員の砂田さんと、吉和地区で現在、民生委員と町内会長をしている山根さんのお二人のお話を伺います。
星劇団のプロジェクトを始めて既に5年が経過しましたが、このお二人にお会いしてからは、吉和地区の内側の方からお話を聞く機会を多くいただきました。今回も、とても濃いお話が伺える会になるはずです。
消えていく小さな声の歴史を、現場の方々、専門家やアートの力を借りて、とにかくしつこくしつこく追いかける。最近いくつかの寂しい話がありましたが、自分に出来ることを考えて、丁寧に続けるのみとつくづく思います。

星劇団のヤエ子さんからも「ほら、ナホちゃん行くわよ!」って気合い入れられてる気がします。

はーい、ヤエ子さん、見守っててね。

11月20日(火)光明寺会館にて19:00より