2022年11月26日土曜日

近所のホールにピアノを聴きに行く。


エリソ・ヴィルサラーゼ、ジョージアのピアニスト。
モーツァルトとショパンで構成されたピアノは彼女の存在感と共に圧巻だったが、私が感動したのはアンコールの2回目。
鳴り止まない拍手の中、再びふわりと現れて、ふわりと弾き始め、ふわりと終わる。
見事な軽やかさ。傘寿を迎えたとのこと。
仕事で挫けることも日々少なくないけど、ここまでならないとだめね、と、驚きと元気をもらう。すばらしい。

2022年11月23日水曜日

「いにしによる ー断片たちのささやきに、耳を」トーク

瀬戸内海歴史民俗資料館で12/18まで行われている企画展示の初日に行われたトークの様子を下記のリンクで視聴できます。

この企画に至るまで の思い、これからなどが見れますのでぜひ!

展覧会もあっという間に残りの会期はあと1ヶ月です。


公式トレイラーバージョン(3分くらい)

https://www.youtube.com/watch?v=knPu6eISV3s


オープニングトーク全編(50分くらい)

https://www.youtube.com/watch?v=_oK66K94U7Q

2022年11月7日月曜日

和作ウィークの途中報告

 今年の小林和作ウィークも1週目が終わり、前半戦が終了。よい天気に恵まれました。

私が髙橋家で「髙橋家にまつわる物語」を探し始めてからはや九年、髙橋家やそこに住んでいたご家族と対話し、公開の際にいらしたお客さまと対話しながら、ここで時間を過ごせることに変わらないうれしさを感じます。
青年時代を尾道の髙橋家で過ごされた玄洋先生にお話を伺うために、ほぼ毎年、関東のご自宅を訪問しています。昨年からの和作ウィークでの三軒同時公開を「小林邸と小野邸に手を引っ張っていただいているよう」と喜んでくださいました。

私も昨日今日と小林邸、小野邸を見学に行きましたが、変化の過程にある小野邸(旧小野産婦人科)にワクワクドキドキし、小林和作邸ではここで丸木スマさんの絵を見られる喜び!もうめちゃくちゃいい体験でした(感動の語彙が不足‥)。
来週もあるので、みなさまぜひ体験なさってください。
写真は、髙橋家のお墓から見下ろした尾道水道と和作邸の丸木スマ展、今日のグリーンレモンフェスタに松江から遠征しにきていたペンギン13歳。










2022年11月3日木曜日

今年の和作ウィーク

 今日から尾道で、小林和作ウィークが始まります。

私が2013年から関わっている髙橋家も小林和作邸、旧小野産婦人科と合わせて公開。
ある時代の尾道の風景が浮かび上がります。
髙橋家の掃除と最後の仕上げに私も尾道に向かっていますが、とてもいい天気。
今年は和作邸で丸木スマさんの展示もあり、イベントも盛りだくさん。
鑑賞者としても、とても楽しみな尾道滞在なのです。





2022年11月2日水曜日

2022年10月26日水曜日

久々の鈴本演芸場と、キョンまつり

これは昨夜のFBに書いた投稿から。

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久しぶりの鈴本。キョンまつりに行き着くまでも、ウルトラ系あり古典ありでたっぷり堪能、お腹抱えて笑う。ピグモンもガラモンも歴代の怪獣も、帰りのバスでググってしまった。


「それでも私は生きている」は
星劇団の梅子さんの名台詞だけど、
それでも私は、生きている。
それでも私は、生きていく。

寄席は栄養、私のパワースポット。
ありがとう。
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先週、大事な近しい人が亡くなった。
だから今週はやや忙しい。
それでも、何があっても笑い、悲しみ、生きる。
これは私の宣言でもある。








2022年10月7日金曜日

少し落ち着きました(ので、展覧会の紹介)。

 今、香川県立瀬戸内海歴史民俗資料館、瀬戸内ギャラリーにて、企画展示「いにしによる ー断片たちの囁きに、耳をー」が12月18日まで行われています。

高松市塩江町にある一軒の空き家となった家 ー旧藤川邸を舞台に、文化人類学者とアーティストがタッグを組み、2019年から開始された同地でのプロジェクトを展覧会の形にしました。内容は、文化人類学者の聞き取りやアーティストがリサーチからインスピレーションを受けて作品にしたもの、文化人類学者が聞き取りから創作した不思議な物語とそれを視覚化した作品等盛りだくさんです。空き家からから出て来た “もの”と、そのストーリーを、文化人類学者が夜を徹してオリジナルのタグに800点以上に記載した情景は圧巻です。

それぞれが今までに見てきたこと、学んできたことなどが反映されています(このオリジナルのタグについては、大好きなオックスフォードのピット・リヴァース・ミュージアムで見たタグが根っこにあったり・・)。

今週末10/8は夜間開館(予約制)もあり、資料館のコレクションも建築も素晴らしいので、ぜひお越しください。

(詳細情報はこちら)










2022年9月12日月曜日

秋の大イベント。次の展覧会のお知らせです。

 さて、時差ボケが治ったと思ったら、すぐに展覧会のお知らせです。

今週末から設営作業。かなり奇妙な展示になる可能性大です。初日にはギャラリートークもあります。アクセスがやや難ですが、それを上回るべく、チームで進めておりますのでご期待ください。

「いにしによるー断片たちの囁きに、耳をー」
2022年110月1日(土曜日)~12月18日(日曜日)
開館時間午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日毎週月曜日(ただし月曜日が休日の場合、その翌日)
香川県立瀬戸内海歴史民俗資料館 第一展示室 

*予約制で、塩江町上西地区でも制作中の藤川邸を公開いたします。
 詳細はリンク先のフライヤーにて。

https://www.pref.kagawa.lg.jp/kmuseum/setorekishi/exhib/r4_03_setoutigarally.html





2022年9月2日金曜日

0からのスタート。ナポリにて。

 今回の長い旅。カッセルとヴェネツィアを経て、フィレンツェとナポリ近郊 〜ナポリでは、大切な友人たちと会いました。コロナのしばらく前以来、今もお互い無事で元気に暮らしていることを確認出来ただけでもうれしいのに、素晴らしい歓待を受けて、幸せすぎる時間を過ごしました。


私の人生初の一人暮らしは(いい年して恥ずかしながら)2009年秋のナポリ県ポンペイ市。イタリア語もできず、アジア人をほとんど見かけない土地で毎日せっせと遺跡に通っていましたが、だんだん街にも慣れ、友人もできて、研修の合間にナポリ市内に足を延ばして散歩する心の余裕も出来たり。 つらいとか大変だとか感じる余裕すらなかったけれど、今、あの頃の懐かしい場所をゆっくり歩いています。
いろいろあったけど、なんとかここまで生きて来れたなぁなんて、そして今回の滞在で気分は初心に帰り、1ならぬ0からスタート。この先もまた、もうちょっと生きていけそうかな。今まで出会ったすべての人に自然と心から感謝の気持ちです。 

明日明後日ともう少し懐かしい場所を歩きながら、この先の未来に向けて充電予定。本日は帰国のPCRでしたが、有無を言わさぬまま、口に入れた綿棒を鼻の中に入れられ、涙も鼻水もずぶずぶ。9/7以降は検査が必要なくなりますが、検査代はこの体験料か?
なかなか面白体験でした。






















2022年8月17日水曜日

塩江のお野菜

 プロジェクトで塩江に通ってます。大きな展示となるのは10月1日からですが、

先日も撮影に行ってました。


制作報告は発表の際にアーティストトークもあるのでじっくりと。

今日は塩江でいただくお野菜について。

いつもお世話になってる上西地区の皆さんは、新鮮かつ元気なお野菜を毎回くださる。

これが、大地の元気をそのまま吸収したような(育てる人もよいのだろうな)野菜で、

そのまま栄養をいただいてます。

今朝は立派なかぼちゃの半分をスープに。うん、さっぱりして甘い。美味しい。

調理したお惣菜やご飯をいただくことも。元気になる。


本当の贅沢体験をさせていただいてます。感謝です。

画像は食べかけのスープ。




2022年8月15日月曜日

お盆休み2022

 世間ではお盆休みというものですね。今日は台風が去って涼しくて気持ちのよい日。

極小ベランダ菜園では、鷹の爪が次々となっています。

昨日は家族の携帯の切り替えに店頭へ、数えたら3時間以上・・・

4人のサービスマン(というのかな)さんと話しましたが、勉強になりますね。

人にわかりやすく的確に伝えるというのはどういうことか、など。

さて。

先週末に塩江のロケで制作の大きな山場を超え、自分の中での整理整頓と位置付けている

某研究報告の挑戦も終わり、次は渡航の準備です。

近年コロナ前まではアジアが多かったのですが、2017年ぶりのヨーロッパ。

特にイタリアは長期滞在してからまる10年だったかな。

まだ海外はハードルが高いのだけれど、今年は行かなければという

自分の中での節目のようなものもあり。


人生一度きりです。

うちの猫はいつもそんな感じ。

なるようになるさ、たのしくいこ ってさっきも言ってた。

お墓まいりも行きたいなあ。






2022年7月5日火曜日

こちらも備忘録として(7/3)

 最近は、10月に向けた制作週間なのですが、その合間のお誘いがいろいろと楽しい。

ちょっとした息抜きのつもりがなかなかの人生経験となり、つい先日行った都美術館のスコットランドの展示も久しぶりに教科書を見ているような上質な体験でした。

さて今回は、あれです。東京ジャーミィ。





東京は代々木上原にあるモスクです。

マーケットもあるしカフェもあるよ!と長い友人からのお誘い。こんなお誘いをしてくれる友人がいること自体が幸せなことだ。

せっかくなので、ランチして、館内ツアーも堪能しようとその日はたっぷり半日かけるつもりで滞在。館内ツアーはガイドの方の熱意で時間延長、終わらないストーリー。その日は結婚式も行われていた。イスラムの世界はとにかく奥深い。

きっとまた訪ねてしまうだろう、お料理教室の日に合わせて・・・





最近もいろいろとあり

 ※備忘録として書いておきたい※

7月2日、人生初のバリウム検査。

程よい腹ぺこ具合のなか検査着に着替え、
噂に聞くほどバリウムという飲み物は不味くもなく、発泡剤はラムネの味がした。
子どもの頃、歯医者で背中を倒される時に、そばに先生がいないとそのまま逆さまになって滑り落ちてしまうのではないかといつもドキドキしていた。今回は昔コントで見たような乗り物に乗ったが、窓の外には技師さんもいるから大丈夫。
指示に合わせて、無我夢中でしがみつきながら腹を膨らませたり、凹ませたり傾けたり忙しい。
次々くる指示を頭の中で身体に変換し、これも昔の旗揚げゲームを思い出した。
赤あげて、白下げないで… 技師さんDJみたい。
「ありがとうございました、面白かったです」と頼まれてもいないのに、最後に技師さんに感想を言って終了。

終わったあとも大変だ。
下剤を渡され、飲んだバリウムを排出しないと大変らしい。肉体を伴っているといろいろ面倒なことも多い。とりあえず近くのサイゼリヤで水二杯と下剤、にんじんサラダ。パンプキンの冷製スープはさっきのバリウムといろいろちょっと似ていた。お疲れ様でした。


2022年5月25日水曜日

最近作ったもの、お世話しているもの



・干し芋

・ちりめん山椒

・柑橘ピール

・醤油麹

・ミニトマト

・ローズマリー

・オレガノ

・紫蘇

・鷹の爪

・猫

あとはなんだったかな、天気もよくて、毎日たのしい

2022年3月24日木曜日

星劇団再演プロジェクト・本番を迎えて

 先日の毎日新聞のサブタイトルに“美術作家ら10年越し企画”と見て、そうか、もう吉和と関わって10年になるのかと驚いた。自分がプロジェクト中心になると、なかなか客観的に見ることは難しい。

ずっと個人プレー中心に続けて来た制作活動が、ありがたいことにいつのまにかこんなにメンバーが増え、それを束ねる器もない私はただ傍観しているようだった。でもある時点からなぜか、この人たちと一緒なら、きっと奇跡が起きるに違いない。と確信めいたものが湧いてきた。時間もお金も人も、この規模のプロジェクトではまったく足りないはずなのに。

 

当日の私は、舞台の様子はもちろん、場面転換や照明、音響効果などみんなの勇姿が見たくて、自分の化粧や衣装替えもそこそこに楽屋を走り出て、写真を撮ったり手拍子したり、すごい〜とお客さんに混じって忙しく見ていた。

吉和漁港の夜空に輝く星の光。

あの漁民アパートの隣の旧冷凍倉庫で、みんなの力でこんなにすごいことが本当に出来るなんて、私がいちばん信じられない。感謝しかない。

非公開の収録だったけど、吉和地域の方々にだけは、騒音等のご迷惑をおかけすることを想定してあらかじめ告知の回覧板を回した。3時間前から場所取りしていた方、リハから毎日見にきた方もいた。星劇団の成り立ちを描いた1部の芝居に出てくる役の「あの人知ってる!」とか、「歌と踊りの2部が楽しみじゃ」とか、いろんな声が聞こえてきた。うれしかったのは、劇場に使用した旧冷凍倉庫跡で、普段たき火を囲んで憩いの場にしている眼光鋭い漁師のおじさんが、本番の翌日に舞台の解体をする現場の私に近づいてきて、昨日はありがとう、と目を見てしみじみ言ってくれたこと。

星劇団の再演は終わったけれど、みんなで蒔いた種は今後どのように、成長していくのだろう。今回踊ってくれた吉和の子どもたちの心の中の種もゆっくりと成長しますように。

今後、記録映像の上映会は夏を予定しており、全ての関わってくれたみなさんと、そのプロセスを紹介する記録冊子を制作し発行する予定ですので、楽しみにお待ちください。