Artist in residence Onomichi_4 尾道にいます。 今回の私の展示場所は、ある有名な脚本家の方が、大学時代まで過ごされていたおうちです。ここ数日つもったほこりを拭いていくと、たくさんの品々から壊れやすい当時の空気が立ちのぼるかのようで、ひと拭きするたびに、この家に血が通いはじめ、まるで息をしていくかのようでした。 2階の一部は、少しずつ崩れはじめています。 最初のプランは持って来たプロジェクトをそのまま展示するつもりでした。でも今は、もう少しで命を終えるであろうこの家や、この家で大切な時間を過ごした人々のために、私は作りたいと思っています。