朝は市場へ果物を買いに、目当てのフードコートは朝は開いていない。
朝食を食べそびれて彷徨う。アボカドジュースが無性に飲みたくてたまらない。
結局道を渡ったおばあちゃんの食堂まで。ノーシュガーウィズミルクっていったのに、めっちゃ砂糖入り。じゃりじゃり。
午後はカフェで長居して、原稿の入稿を終える。
夜、眠れない(朝4時半のアザーンで起こされる)睡眠不足と疲れを癒しに、KAKIKUのリラクゼーションへ行くことに決める。ジョグジャに着いてから、着くまでも、なんだかんだ張り詰めて頑張っていたしね。夜に近い夕方、混雑時のGrabは350もする。高い。行ったらマッサージの予約は19時からしか空いていない。受付のお姉さんの英語が聞き取れない。近くのモールのフードコートに行こうと思ったら、情報が古かったらしく、何もなかった。
結局道の反対のサテを食べに。こんな適当な店でも美味しいのだから、本格的な店はさらにうまかろう。近々サテ専門店に食べに行くことを決める。
さて。
マッサージの時間がいつの間にか19時半と思い込んでいて、時間を過ぎて慌てて走る。運良く10分遅れでガタイのいいお姉さんが担当してくれた。
英語を話さないけれど、なんとなく好きな感じの人だった。
この担当女性がとてもマッサージが上手なのだが、お姉さん、時々げっぷが出る。げっぷが最後の方で立て続けに激しくなる。ん?時間が遅いから?夕飯食べたばかりなのかな。なんてその時は思っていた。
宿に帰ってきて思い出した。
数年前のマレーシアのプロジェクトで、アーティストグループMAIXと一緒に先住民オランアスリの技術を継承しながら小屋を建てるプロジェクトをしたときのこと。メンバーに、オランアスリの娘、ジューがいた。ハードに山や森の中を動くプロジェクトで、洞窟に行く固い岩場に足を引っ掛け、ひ弱な都会っ子の私はすぐに足を挫いた。
足首はすぐにぱんぱんに腫れた。見かねたジューが、マッサージをしてくれた。
それまで普通にしていたジューは、私の挫いた足を優しく撫で、マッサージを始めると途端にゲップをして、止まらなくなった。ソーリー、ソーリー、と言いながらマッサージを続けてくれた。
なんでもシャーマンのような力を持つ人は、痛みや毒を代わりにげっぷにして吐き出したりすることがあるらしい。その後、私の足は無事に回復した。
今日のマッサージの女性も、なんとなくジューに似ていたような。
素朴で、なんだか温かくて親しみやすい。
あのげっぷ・・・私はそんなにも毒を溜め込んでいたのか。
終わった後、ひどく眠い。
今夜はよく眠れそうだ。
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