モーツァルトとショパンで構成されたピアノは彼女の存在感と共に圧巻だったが、私が感動したのはアンコールの2回目。
鳴り止まない拍手の中、再びふわりと現れて、ふわりと弾き始め、ふわりと終わる。
見事な軽やかさ。傘寿を迎えたとのこと。
仕事で挫けることも日々少なくないけど、ここまでならないとだめね、と、驚きと元気をもらう。すばらしい。
瀬戸内海歴史民俗資料館で12/18まで行われている企画展示の初日に行われたトークの様子を下記のリンクで視聴できます。
この企画に至るまで の思い、これからなどが見れますのでぜひ!
展覧会もあっという間に残りの会期はあと1ヶ月です。
公式トレイラーバージョン(3分くらい)
https://www.youtube.com/watch?v=knPu6eISV3s
オープニングトーク全編(50分くらい)
今年の小林和作ウィークも1週目が終わり、前半戦が終了。よい天気に恵まれました。
これは昨夜のFBに書いた投稿から。
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久しぶりの鈴本。キョンまつりに行き着くまでも、ウルトラ系あり古典ありでたっぷり堪能、お腹抱えて笑う。ピグモンもガラモンも歴代の怪獣も、帰りのバスでググってしまった。
今、香川県立瀬戸内海歴史民俗資料館、瀬戸内ギャラリーにて、企画展示「いにしによる ー断片たちの囁きに、耳をー」が12月18日まで行われています。
高松市塩江町にある一軒の空き家となった家 ー旧藤川邸を舞台に、文化人類学者とアーティストがタッグを組み、2019年から開始された同地でのプロジェクトを展覧会の形にしました。内容は、文化人類学者の聞き取りやアーティストがリサーチからインスピレーションを受けて作品にしたもの、文化人類学者が聞き取りから創作した不思議な物語とそれを視覚化した作品等盛りだくさんです。空き家からから出て来た “もの”と、そのストーリーを、文化人類学者が夜を徹してオリジナルのタグに800点以上に記載した情景は圧巻です。
それぞれが今までに見てきたこと、学んできたことなどが反映されています(このオリジナルのタグについては、大好きなオックスフォードのピット・リヴァース・ミュージアムで見たタグが根っこにあったり・・)。
今週末10/8は夜間開館(予約制)もあり、資料館のコレクションも建築も素晴らしいので、ぜひお越しください。
さて、時差ボケが治ったと思ったら、すぐに展覧会のお知らせです。
今週末から設営作業。かなり奇妙な展示になる可能性大です。初日にはギャラリートークもあります。アクセスがやや難ですが、それを上回るべく、チームで進めておりますのでご期待ください。今回の長い旅。カッセルとヴェネツィアを経て、フィレンツェとナポリ近郊 〜ナポリでは、大切な友人たちと会いました。コロナのしばらく前以来、今もお互い無事で元気に暮らしていることを確認出来ただけでもうれしいのに、素晴らしい歓待を受けて、幸せすぎる時間を過ごしました。
プロジェクトで塩江に通ってます。大きな展示となるのは10月1日からですが、
先日も撮影に行ってました。
制作報告は発表の際にアーティストトークもあるのでじっくりと。
今日は塩江でいただくお野菜について。
いつもお世話になってる上西地区の皆さんは、新鮮かつ元気なお野菜を毎回くださる。
これが、大地の元気をそのまま吸収したような(育てる人もよいのだろうな)野菜で、
そのまま栄養をいただいてます。
今朝は立派なかぼちゃの半分をスープに。うん、さっぱりして甘い。美味しい。
調理したお惣菜やご飯をいただくことも。元気になる。
画像は食べかけのスープ。
世間ではお盆休みというものですね。今日は台風が去って涼しくて気持ちのよい日。
極小ベランダ菜園では、鷹の爪が次々となっています。
昨日は家族の携帯の切り替えに店頭へ、数えたら3時間以上・・・
4人のサービスマン(というのかな)さんと話しましたが、勉強になりますね。
人にわかりやすく的確に伝えるというのはどういうことか、など。
さて。
先週末に塩江のロケで制作の大きな山場を超え、自分の中での整理整頓と位置付けている
某研究報告の挑戦も終わり、次は渡航の準備です。
近年コロナ前まではアジアが多かったのですが、2017年ぶりのヨーロッパ。
特にイタリアは長期滞在してからまる10年だったかな。
まだ海外はハードルが高いのだけれど、今年は行かなければという
自分の中での節目のようなものもあり。
人生一度きりです。
うちの猫はいつもそんな感じ。
なるようになるさ、たのしくいこ ってさっきも言ってた。
お墓まいりも行きたいなあ。
最近は、10月に向けた制作週間なのですが、その合間のお誘いがいろいろと楽しい。
ちょっとした息抜きのつもりがなかなかの人生経験となり、つい先日行った都美術館のスコットランドの展示も久しぶりに教科書を見ているような上質な体験でした。
さて今回は、あれです。東京ジャーミィ。
東京は代々木上原にあるモスクです。
マーケットもあるしカフェもあるよ!と長い友人からのお誘い。こんなお誘いをしてくれる友人がいること自体が幸せなことだ。
せっかくなので、ランチして、館内ツアーも堪能しようとその日はたっぷり半日かけるつもりで滞在。館内ツアーはガイドの方の熱意で時間延長、終わらないストーリー。その日は結婚式も行われていた。イスラムの世界はとにかく奥深い。
きっとまた訪ねてしまうだろう、お料理教室の日に合わせて・・・
※備忘録として書いておきたい※
先日の毎日新聞のサブタイトルに“美術作家ら10年越し企画”と見て、そうか、もう吉和と関わって10年になるのかと驚いた。自分がプロジェクト中心になると、なかなか客観的に見ることは難しい。
ずっと個人プレー中心に続けて来た制作活動が、ありがたいことにいつのまにかこんなにメンバーが増え、それを束ねる器もない私はただ傍観しているようだった。でもある時点からなぜか、この人たちと一緒なら、きっと奇跡が起きるに違いない。と確信めいたものが湧いてきた。時間もお金も人も、この規模のプロジェクトではまったく足りないはずなのに。
当日の私は、舞台の様子はもちろん、場面転換や照明、音響効果などみんなの勇姿が見たくて、自分の化粧や衣装替えもそこそこに楽屋を走り出て、写真を撮ったり手拍子したり、すごい〜とお客さんに混じって忙しく見ていた。
吉和漁港の夜空に輝く星の光。
あの漁民アパートの隣の旧冷凍倉庫で、みんなの力でこんなにすごいことが本当に出来るなんて、私がいちばん信じられない。感謝しかない。
非公開の収録だったけど、吉和地域の方々にだけは、騒音等のご迷惑をおかけすることを想定してあらかじめ告知の回覧板を回した。3時間前から場所取りしていた方、リハから毎日見にきた方もいた。星劇団の成り立ちを描いた1部の芝居に出てくる役の「あの人知ってる!」とか、「歌と踊りの2部が楽しみじゃ」とか、いろんな声が聞こえてきた。うれしかったのは、劇場に使用した旧冷凍倉庫跡で、普段たき火を囲んで憩いの場にしている眼光鋭い漁師のおじさんが、本番の翌日に舞台の解体をする現場の私に近づいてきて、昨日はありがとう、と目を見てしみじみ言ってくれたこと。
星劇団の再演は終わったけれど、みんなで蒔いた種は今後どのように、成長していくのだろう。今回踊ってくれた吉和の子どもたちの心の中の種もゆっくりと成長しますように。
今後、記録映像の上映会は夏を予定しており、全ての関わってくれたみなさんと、そのプロセスを紹介する記録冊子を制作し発行する予定ですので、楽しみにお待ちください。