2月になりました。早い。
ここには仕事関係の備忘録を書くことにします。
尾道のG邸に関する文章を書いています。
昨年の凝縮した3ヶ月間あまりを思い起こしながら、ある場所に留まり、その空間と対話し、そこに住んだ人と対話し、その時間に関係した人々と対話をした。
私は当時の現場を洗い出しただけで、道筋をつけるまでもできないほど完成されたその空気は、既に自らが辿るべき道を示しているか様な空間だった。
なーんて思い起こしながら、やはり自分の仕事で出来ることって何だろうと考える。
G邸では、あの場所を整えていくうちに、かつてあった姿 - 美しい庭の片鱗や、凛とした空気の書斎、気持ちのいい広縁がよみがえってきた。そして、そこにまつわる人々との新しい関係が出来上がっていった。
話は戻るが、以前本を制作した時には、私が異国での一人暮らしがきつい環境にいたせいか、もちろん大きな目標を掲げてはいたけれど、心のどこかでは、一人でも誰かがこの本を読んでクスリと笑える瞬間があったならそれで成功だ、と考えていた。
これからも、自分にできる、ささやかなことを積み重ねていきます。
もうすぐ春だな。
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